3月11日に発生した東日本大震災で私が在住している茨城県北も多大な被害を受けました。

当日は水戸にある学校にはいかずに、就職試験の第一次選考のために勝田にある会社の方へ直接むかい試験中に災害にあいました。
当時3階で試験を受けていた私は若干揺れ始めたことをいつもの地震だし大丈夫だろと思いそのまま試験を続けていましたがなかなか揺れが収まらなくそれでも大丈夫だろとたかをくくっていたら突然激しい揺れに襲われ、壁にヒビが入り、頭上のはめ込むタイプの業務用クーラーが落下してきました。
地獄のような2分間が過ぎ、建物が倒壊する前に外へ避難しました。

この地震で電車も動かなく帰れないので避難所に行こうかどうか迷っていると、試験監督員の方がやってきて目の前にあるビジネスホテルに無償で泊めてくれるという。
私は好意に甘えさせて頂いて余震の恐怖の中4時間ほど寝付けず実際に寝れたのが10時でした。
なんとか寝ようとも思いつつお腹は空くもので、そこのホテルの方がおにぎり2つの差し入れを下さった。
人の優しさを受け取りながら次の日に備えて寝ました。

次の日の朝ごはんは当然無いので見知らぬ地で食料調達をしました。
しかしどこのスーパーもコンビニも営業中止中で何も買えませんでした。
店に向かう途中で歩道を爆走する原付とすれ違い、信号がつかないからって歩道走るのやめろよとか思ってたのを思い出した。

そもそも試験を受けてすぐに買える予定だったので携帯のバッテリーも財布もすっからかん状態でした。
なんとかこの日に家族と連絡を取り、自宅に帰れればなんとかなると思ってました。
昼時になりまた散策にでると野外販売している店がちらほらとみつかりました。

私はとりあえずカップラーメン２つと（水もでないので食えないしガスがないので沸かせない）缶詰３つ、ペットボトルのポカリスエット、この時点ですでにミネラルウォーターは売り切れていて水はありませんでした。
それと夜の必須アイテム、懐中電灯を探してましたがスーパーに売ってるはずもなく断念し、ロウソクを買いました。
ライター持ってないの知ってて買っちゃったんですけども、無事にその後連絡がつき父親が勝田駅まで迎えにきてくれまして、家で使いました。（往復で6時間かかりました）

家に帰るとやはりライフラインは死んでいて、電気も水道もない生活が続きました。
まとめてみると、

11日：震災当日　運が良くホテルに泊めてもらえる　ライフライン全滅
12日：無事に帰宅　ライフライン全滅
13日：食料調達
14日：変化なし
15日：変化なし
16日：電気復旧/インターネットも障害がなく情報収集開始
17日：変化なし
18日：変化なし
19日：変化なし
20日：水道復旧　井戸を所有している近所の方々から井戸水を毎日くませていただいておりました。ありがとうございます。

出先で災害にあった事に対して非常に困ったのが、ライフラインが死んでいるがために親との連絡手段である携帯電話のバッテリー切れが懸念されます。以下に災害時持っていたらよかったと思うものをリスト化します。

１．乾電池で携帯を充電できる充電器（今現在ではUSB接続でソーラーパネルで充電できる物もある）
エネループとかがオススメ
２．手回し発電機（エネループの乾電池を充電できる）
３．ガスコンロ（都市ガスの場合は重要、プロパンガスなら大丈夫）
４．ミネラルウォーター（最低でも一日あたり一人2㍑はほしい）
５．懐中電灯（こいつにスーパーのビニール袋を被せてやるといい感じに光が乱反射して拡散される）
６．ロウソク（懐中電灯も乾電池が必要なのでできればこいつが望ましいかもしれないが、火事には十分注意が必要、余震などで立ててるのが倒れて火災につながりかねないので）
6.5：ラジオ（地震や近場の給水場の情報を得る為に必須）
７．でかい容器（川が近くにあるなら水洗トイレの水をいれてやると流すことができるので重要）
私の場合は井戸水は飲み水用に空になったペットボトルなどに補充し、灯油をいれてあったポリタンクなど飲めないようなものに川から水をくんできてそいつはトイレなどに使用していました。）雨が降れば、そこに水を貯めて使うのも手です。
８．ガソリンタンク（現在売り切れていますが、ガソリンスタンドで車でガソリンを買う必要はありません、、このタンクがあれば人が並んで買えます。）

電気が死ぬ、ということは家の固定電話も死んでいます。
携帯電話のみでしか通話出来ません。
しかし大規模な停電のために今回私が住んでいる広範囲にわたって基地局が停止し携帯電話も常時圏外でした。
こうなるともうネットも使えず情報はラジオからしか手に入りませんのでラジオが聞ける携帯電話、またはアプリなどをいれておくといいでしょう。

当時の建物や道の被害をアップした写真のアドレスを貼っておきます。
http://twitpic.com/photos/missinglink1125
撮れなかった物を口頭で説明するときりがないのですが、車が逆さまになり田んぼに突っ込んでいたり（中に生存者はいませんでした）、津波により道が冠水しており通行止めになっている道などもありました。
沿岸部の様子


震災が起きれば当然道は壊滅します。
よって物流が滞り食料品なども届きにくくなります。
如何に災害時に食料品を最初から備蓄しているかが大きなポイントです。
今回は私が困った物をリスト化しましたが、もしあなたが実際に起きたときのことを想定して考えてみてください。
そのことがきっと貴方を救います。